Mission

すべての人がより多くのことを達成できる社会を実現する

幼い頃からコンピューターを学んできた中で、情報を使えることは当たり前と感じてきました。しかし、情報を利用することは機器を所有しているだけでは難しい現実を目の当たりにしました。例えば、お店の人が集客をしていくためにホームページを作成したいと考えたとします。10年前まではホームページ制作をするためには、業者に発注をして数十万円の費用をかけて準備をしなければならず、小規模な場面や組織では難しい状況でした。現在では、多くの人が利用しやすいサービスが数多くあります。他方で、情報を苦手と思う人は利用しやすいサービスの存在を知らない場合や、使いこなしていくためのスタートを切ることができない人が多くいます。

多くの人に技術を届けていくために、2022年4月に技術を有する開発者と活用をしていきたい利用者が集合して、新しく「特定非営利活動法人Willen」を設立しました。開発者と利用者が協力しながらミッションの実現を目指していく活動を行なっております。私は共同理事長という立場と技術者という立場から、技術を利用して社会問題や文化振興を行なっていく人々を支援してきました。その中で、特定非営利活動法人すかがわ子育てネットワークTUNAGU様に技術者として出向しながらDX推進を支援する機会にも恵まれました。情報技術をより多くの人に伝えていきたいという思いが叶った瞬間でもありました。他方で、技術提供の限界を感じる瞬間も多々ありました。NPO法人という立場である以上、健全な情報業界の発展を妨げることはできません。この考えはNPO法人としての活動基盤となる税法にも現れています。法人税法上の収益事業は、一般企業との競合関係の有無や課税の公平性の観点など、税法固有の理由から規定されているものであり、NPO法人においてその事業が特定非営利活動に係る事業かその他の事業かは関係ありません。システム開発が高度なものとなる場合、特にコーディングや高度な情報知識を有しないと作業できない場面などがあったとしても、作業を無償で提供することは団体の性質上できないことが多く存在しました。このために実現しなかったサービスや企画なども数多く存在しております。さらに、立ち上げをお手伝いさせていただいたものの、運用する人が存在しないことで放置されている案件も数多く存在しております。継続的に情報社会の発展を支援していくためには、ボランティアだけでは難しいことを痛感しました。

そこで、個人での活動として、比較的安価な価格で高度な技術を要するシステム設置や開発を提供することにしました。技術に対して適切な対価を支払っていただくことで、情報技術への価値を認めていただき提供することができると考えております。さらに、技術を提供する中での疑問に対しても、時間の都合上で解消できなかった部分もお仕事となることでお手伝いできると考えております。技術提供をしながら、私自身が学ぶためにかかる費用や活動に必要となる設備への投資をすることもでき、より将来できることが増えるとも考えております。低価格を実現するために、実績を公開させていただくことや学業面での都合を優先させていただくことにご理解をいただく部分があります。私自身が無理なく提供し続けることで、より多くの人に高度な技術を伝えることができると感じています。

常に仕事をし続けていることを不思議に思う方がいらっしゃいます。普通の反応だと感じております。しかし、私自身は常に楽しませていただいていると感じております。より多くの人が多くのことを達成できる社会に向けて活動すること、特に完成したものが喜ばれる瞬間を見ることやものづくりすることは、私にとっての趣味でありライフワークです。

これから先の社会をより良くするために、個人として貢献できるように精進していきたいと考えております。皆様のお力添えのほどよろしくお願い申し上げます。

草間 暁